室蘭は「炭鉄港」の「鉄」&「港」
2019年10月、炭鉄港推進協議会の事務局を務める空知総合振興局さんが音頭を取って行ってくださった研修会で室蘭に行って来ました!
室蘭と言えば、炭鉄港の「鉄」&「港」のまち!!
実務者向けということで、協議会に関わる団体や市町村の方を対象としていたのですが、そこに紛れ込んでガッツリ室蘭を堪能してきたのでその覚書です。
目次
まずは昼飯。
9:30に空知総合振興局を豪華なバスで出発し、お昼前には室蘭に到着です。
一旦解散となったのでせっかくだしカレーラーメン食べましょう!と大王に向かうと…
……まさかの定休日…!!!
ということですぐそばにあったトンカツ屋さん(?)に入りました。
当たりでした。
美味しかった~~!!
旧室蘭駅舎
お昼を食べてまず見たのは旧室蘭駅舎。
こちらは室蘭本線の終着駅として明治45年に建てられた4代目の駅舎だそうです。なんと国の有形文化財にもなってるんですよ~!!
今は市民の憩いのスペース&観光協会の事務所となっています。
駅舎内にはめちゃくちゃキチンとした炭鉄港パネル!!
こんなちゃんとしたパネル置いてるとこ空知にあったっけ……( ゚Å゚;)
で、外にはデゴイチ~~!!!
これは数年前から構想があって、今年めでたくここに移設されたのだそうです。
炭鉄港のマークがついてます\(^^)/
運転室と下からデゴイチを眺められるのが特徴で、市民の声を聞いてこの形の展示になったのだそう。
イイね( ・∇・)b
日本製鋼所 室蘭製作所
次に訪れたのは
日本製鋼所 室蘭製作所
です!!
普段は非公開のところを見学できるということでもうテンション上がりまくりです。
日本製鋼所は明治40年に北海道炭鉱汽船株式会社(北炭)、アームストロング・ウィットウィース社(イギリス)、ビッカース社(イギリス)の3社が共同で設立しました。
元々深い天然の湾が室蘭にあったことで良港として注目されていて、さらに噴火湾には砂鉄があるということで、北炭が鉄道を国に売却した資金で始めたそうです。
戦前・戦中は大砲などを作る民間最大の兵器会社、戦後は民需転換し素形材メーカーとなりました。
ホールにあったのは炭鉄港の構成資産の「室0号」!
これは1918年に日本製鋼所が製作した日本最初の航空機エンジンで、陸軍からの正式発注を受けて作られた初の国産飛行機となりました。
製鉄所には炭鉱と同様に火力発電所もありました。
この発電所は明治42年に建設されて、イギリスから輸入した発電機が3機とボイラーが20機あったそうです。
現在は写真の部分以外は取り壊され、この施設は倉庫として使われているのだそう。
このレンガ造りが本当に明治って感じがして丸い窓とかめっちゃオシャレです~!!!!
ちなみに敷地内はバスで移動させてもらって、工場の間をパイプが走っていたりレールが走っていたり(当然使っていたり)、ノコギリ屋根の工場がたくさん並んで煙がモクモクしている様子はめっちゃ感動でした。
(非公開の敷地内の写真は差し控えます~)
その後は本当は迎賓館だった「瑞泉閣」を見学する予定だったのですが、工事中のため「瑞泉鍛刀所」を見学させてもらいました。
今も刀鍛冶の方が昔からの伝統の方法で刀を打っている様子を間近で見ることができ、すごい迫力に感動しました!!
鉄って本当に熱したら曲がるんだ…!!笑
ということで日本製鋼所では本当に職員の方には丁寧に色々と教えていただき、滅多に見れない貴重な内部を見学することができて大感動でした!!!
日本製鉄室蘭製鉄所
こちらも非公開の敷地内は写真を差し控えさせてもらうのでイメージ画像多めになりますが、次に伺ったのが日本製鉄室蘭製鉄所です!!
室蘭製鉄所は北炭によって明治42年に「輪西製鐵所」として開設しました。
現在は大コンビナートで「特殊鋼」という合金でできた棒鋼、線材を作っている製鉄所です。
ホールで説明をうかがった後は上着・ゴーグル・ヘルメット着用でいざ「高炉」の見学へ!!
ちなみに撮影禁止!!!!!!!笑
ということで
イメージこんな感じでした笑
ちなみにイメージ画像ですが限りなくこんな感じだったのが衝撃的でした…!!
ちなみに↑の写真はドイツに行った時に見た製鉄所跡の公園です。
※その時のブログはこちら
▲コレもイメージ画像ですがドイツの製鉄所跡で見た高炉の根本の部分です笑
真っ赤になった鉄が高炉から流れ出している様子を見学コースから見せて貰ったり、高炉の設備について説明をしていただきました!
敷地内をバスで移動したのですが、途中で溶けた鉄を入れたミキサー車みたいのを列車が引っ張って行くのを見れたり
▲コレもイメージ画像ですが、こんな感じであっちこっちにレールとパイプが行きかう様はもう大興奮でした!!!!
ちなみに上記はドイツのルール地方にある世界遺産となっている炭鉱遺産です。
これもドイツの写真ですがこの右側にあるものがコークス工場で、全く同じものが日本製鉄にありました!しかも現役!!(当たり前だ)
ステキでした…。
その後はすごく立派な資料展示コーナーを見せてもらいました。
ホール的な場所には「炭鉄港」の構成資産でもある「恵比寿・大黒天像」もありました。
思ってたより小さくて驚いたんですが、これは室蘭で初めて作られた鉄で作られた記念品なんだそうです。
しかしこれは製鉄所に見学に来た人だけが見れる施設なので、普段は一般公開されていないというのが残念ですよね~。
今回は見せて貰えてものすごいラッキーでした。
暮れゆく室蘭を見て室蘭焼き鳥
その後は日が暮れてゆく室蘭の街並みを見ながらバスで移動…。
バスから撮ったのでブレブレ…。
しかし工場夜景はいつ見てもFF7ですよね。
ちなみに工場夜景も日本遺産の構成資産です。素敵。
ちなみに晩ご飯はみんなで「一平」という室蘭の名店へ行ってきました。
大変美味でございました。
こうして濃~~~い一日目が終わったのでした…。
(長くなるので次回へ続くv)
【その2】