北の空の炭鉱女

炭鉱が好きすぎて北海道は空知にある赤平市に移住してしまったアラサー女の、面倒なことを抜きにしてとにかく炭鉱愛を語るブログ

企画展「炭鉱の文字」やってます

炭鉱好きすぎて企画展までやるようになりました

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赤平市炭鉱遺産ガイダンス施設企画展「炭鉱の文字」

こんにちはー!!

すっかり炭鉱ブログ書くの忘れていたんですが笑、そういえば最近自分の企画した企画展がバッチリ炭鉱ネタじゃん!!!

てことでお久しぶりの炭鉱ブログです。

皆さまお元気でしたか?笑

 

目次

 

なぜ私が企画展を?

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赤平市炭鉱遺産ガイダンス施設企画展「炭鉱の文字」

確かにワタクシ「炭鉱が好きで赤平に移住しちゃった」という若干ヤバめな人ですが、当然炭鉱が好きなだけで市営の施設で企画展なんかできません。

今回はNPO炭鉱の記憶推進事業団の職員としてこの施設で企画展をさせてもらいました~!!

www.soratan.com

かれこれ3年?くらい??フリーデザイナーをしながらこちらのNPO職員をやらせてもらっているのですが、NPOでは赤平市から(すったもんだありますが)委託を受けていくつかの仕事をしています。

そのうちの1つが「イベントの開催」ということです。

一昨年はお祭り的なのもできたのですが、去年からコロナの影響でそれもできず…。

そもそもイベントなんて開催していいの?

と思っていたのですが市から契約通り開催してくださいとのお話があったので、変なタイミングにはなりますが企画展をする運びとなったわけです。

 

で、せっかくやるなら!!!

素敵な企画展を開催しようじゃないか!!!!!!

 

と私がせっせと企画。

上の人たちにもOKを貰い、ものすごい皆様にお手伝いいただいて無事に開催できました♪

 

「炭鉱の文字」に注目した理由は

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「炭鉱の文字」ポスター

私は普段はフリーデザイナーの仕事をしているのですが、やればやるほど奥深いのがフォントです。

世の中にはフォントマニアの方もたくさんいらっしゃいますが、私はそこまでフォントに強い気持ちがある人っていうわけではなく、どちらかと言うと使いやすいしっくりくるフォントを探し続けている人…という感じです。笑

 

そんな私ですが炭鉱やら産業遺産やらを探索していて必ず写真に撮ってしまうのもが

文字

でした。

これはまち歩きをしていてもそうなのですが、フォントじゃない手書き?のような味わいのある文字や謎デザインの看板にものすごーーーい惹かれるのです。

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釧路の「鉄北センター」

日ごろ私は「どうやったらお客さんの手にとまるデザインができるかな~」「どんな目的でこのデザインをお客さんは作りたいのかな~」とか色々考えてデザインをしているわけです。

しかし!!

なんということでしょう。

私の目にする手書きの味…というか癖が強すぎる文字たちは、私がウンウンうなりながらひねり出すデザインなんか軽々超えて(??)、なんなら視認性とか無視で、なんならパクリ…いや何かしらのオマージュだったりしながら

ものすごい人間味とインパクを人に与えているのです。

 

私はいわゆるグラフィックデザイナー?にあたると思うのですが、イラストも描けないしタイポグラフィーもできません。

なのでこの、ゆるいくせに謎の魅力を発する手書き文字や看板に嫉妬のような感情まで覚えるのです…!!!!

 

それでは炭鉱に目を向けるとどうでしょう。

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大牟田市 万田坑

 もう人間味とかインパクトとかを超えて、そこで働いていた人の息遣いまで聞こえてきそうなくらいの臨場感と、緊張感、迫力。

文字はそもそも何かしらの意味を伝えるためのものですが、その文字が表情を持ち、背景までこちらに伝えてくるなんて…

 

なんて……

 

すごいしずるい!!!!!

 

住友赤平炭鉱は資料が非常に良く保存されていたのです

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旧住友赤平小学校

そうやって文字の良さに萌え萌えしている中、私は何度か赤平市炭鉱歴史資料館」に足を運んでいました。とある時は取材、とある時は資料探しなどなど…。

ここは小学校に併設されていた幼稚園の跡を資料館にしたもので、膨大な数の資料が眠っています。

 

そう、眠っているのです。

 

というのも住友赤平小学校が閉校となり、この校舎も耐震基準を満たしていないのですが閉校となった学校を耐震工事するわけもなく、お客さんを入れられない状態のまま閉鎖状態となっているという非常にもったいない施設です。

(だからと言って本当にものすごい量の資料なので移設先も無いだろうなぁ…)

 

そして「企画展をやろう」とNPOで言われた時に思いました。

 

あの資料館たくさん素敵な看板あったよな…と。

 

そこで市の教育委員会に「あそこの資料借りて企画展なんてできませんかね~」と掛け合って見ると、なんとOK!!!

市教委としてもあの眠っている資料の利活用をできたら、と考えていたそうです。

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赤平市炭鉱遺産ガイダンス施設

こちらは私がガイダンス施設の常設展示の中でも特に好きなコーナーなのですが、すごくないですか、この文字圧。

これを増やしたい…。

いや、両サイド文字に挟まれて文字に押しつぶされたい…。

文字に囲まれたい…!!

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赤平市炭鉱遺産ガイダンス施設企画展「炭鉱の文字」

そうしてこの場所で、常設展示の文字と企画展の文字を活かした形で什器を配置し間にもタペストリーや看板をぶら下げて文字&文字というスタイルの展示になったのでした。

 

色んな方にお手伝い頂いて…

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赤平市炭鉱遺産ガイダンス施設企画展「炭鉱の文字」

2020年12月10日頃から始めた準備は、NPOの仲間や施設の職員さんなどのお手伝いもあって猛スピードで進んでいきました。

 

fb.me

 

作業の様子は日記のように↑のページで報告しておりますが、前日まで準備をしてようやく完成。そんな中で気が付いたのです。

 

 

自分で言うのもアレなんですが

この企画展めっちゃ良いぞ…!!

 

寄りで見ても引きで見ても可愛い。笑

永遠に見てられる。笑

素敵な写真が撮れる……!!

 

 

 

恐らく分かる人には分かるというマニアックな魅力なのですが、好きな人にはめちゃくちゃ刺さる展示だと思うのですよ。

隙間なくギッシリ文字を並べたい!という気持ちから展示の時はまるでテトリスみたいで苦労もしましたが、スペースの使い方も展示の順番も並びも地味にこだわって展示しています。

刺さる人にだけでいいから深く刺さってほしい…!!笑

 

そんなわけで、「炭鉱の文字」開催中です。

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赤平市炭鉱遺産ガイダンス施設企画展「炭鉱の文字」

ということで、2021年1月9日から始まった企画展「炭鉱の文字」は絶賛開催中でございます。

ガイダンス施設が開館している日は無料でどなたでもご覧になれます。

 

そして1月24日までという短命な企画展でもあります。

 

自分でも解体するのがもったいなくてしょうがないのですが、それが企画展というもの。

資料館が閉鎖中となっている今、この看板たちを次に見れる日は来ないかもしれません。

なのでぜひたくさんの人に、彼らに会いに行ってもらいたいと思っています。

実際に自分の目で見て、文字と文字に挟まれてその圧を感じてほしいです。

お気に入りの1枚、1文字と出会ってほしいです。

 

そして彼らのためにも、たくさんの素敵な写真を撮ってあげてもらえたらと思っています。

 

私もボチボチ出勤しているのですが、毎日常駐というわけにはいかないので居ない日もありますが…見かけたら声かけてくださいね!!

 

ではでは…

 

皆さまのお越しをお待ちしております~~!!!