北の空の炭鉱女

炭鉱が好きすぎて北海道は空知にある赤平市に移住してしまったアラサー女の、面倒なことを抜きにしてとにかく炭鉱愛を語るブログ

夕張市石炭博物館に冬季休館前に滑り込んだら楽しすぎて出てくるのに3時間かかった話

夕張市石炭博物館に行ってきました。(また)

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夕張市石炭博物館

どもどもー!

すっかり紅葉も終わって葉が落ちつつありますね~。

 

そんな中、久しぶりに行ってきました夕張市石炭博物館!!

 

前のブログでは…

yamaonna.hateblo.jp

見るだけで超時間かかりました。

そして謎のブレブレ写真。

 

ということでさらに見識を深めるため、そして炭鉱パワーを補給するため冬季休館直前にはなりましたが博物館に行ってまいりました!

(今度はちゃんとカメラを持って)

 

そしたらなんと、入って出てくるまでに3時間かかりました。笑

 

ちょっと時間かかりすぎですが、せっかくなので内容を書いておきます。

 

目次

 

目的のひとつは「企画展」

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夕張市石炭博物館「BAN-HALL」

あっ、あれっ…

せっかくカメラ持って行ったのに写真が超暗い…!!

あれっ…汗

 

え~~~~~と…

さて、まず目的のひとつが企画展でした。

 

というのも、2019年9月7日(土)〜 11月4日(月 祝)の日程で

「写真展 風間健介が見た景色」

という展示をやっておりました。

 

風間さんは言わずと知れた写真家で、夕張に住んでいたことでも有名ですね。

わたしが炭鉱を巡るきっかけとなった本、「そらち炭鉱遺産散歩」の写真もこの風間さんの写真です。

 

そらち炭鉱遺産散歩

そらち炭鉱遺産散歩

 

 この企画展の写真の展示がすごくオシャレ感があって、白い壁にモノクロの写真が浮遊している様は、彼の世界の中を歩いているようで面白い感覚でした。

(簡単に言うとエモかった)

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夕張市石炭博物館「BAN-HALL」

ていうか私、写真の良し悪しはよく分かりませんがやっぱりあの時代のあの夕張を写真に収めたっていうのがすごかったのかな?と思いますし何より

「あ!!これは!!!赤間の選炭機!!!!」

と大盛り上がりしました。(やっぱり赤平)

 

赤間の選炭機についてはコチラのブログにチラっと出てます

yamaonna.hateblo.jp

 

最近はSNSで簡単に写真を見れちゃうけど、こうやって印刷された写真としてそこに存在するのっていいね。

 

2階の展示コーナーが超時間かかる

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夕張市石炭博物館(2F)

今回は炭鉱関係の方と一緒に行ったのですが、この展示コーナーで

「やっぱり空知川の左右で全然まちの雰囲気違いますよね」とか

「日本の石炭はピッチピチ」とか

芦別と夕張面積でっかい」とか

そんな話してるだけでなかなか時間が経ってました。笑

 

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夕張市石炭博物館(2F)

前回のブログでも載せてますが、このパネルをじ~~っと読むだけでもかなり時間がかかるのですが

(ちなみにコレを読みながら「やっぱココおさえてからじゃないとその先の物理解するの難しいっすよねー」とか言いながら読んでました)

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夕張市石炭博物館(2F)

今回のツボその1がココ。床に広がる昔の夕張の航空写真です。

ココでついうっかりズリ山探しが始まってしまい、他にお客さんがあんまり居ない(平日だったので)のを良いことに床にしゃがみこんで

「あ!これここの炭鉱のズリ山ですね!!あ!これもズリ山っぽーい!!」

とはしゃいできました。

 

「ジャックハンマー」?このコールピックは何??

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夕張市石炭博物館(2F)

次にどツボにはまってしまったのが道具の展示コーナーです。

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エアオーガーとジャックハンマー

こんな感じの道具がたくさんあるんですが…

「ジャックハンマー」???????????

と恥ずかしながらなりまして。笑

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赤平市炭鉱遺産ガイダンス施設

↑赤平にも削岩機はあるんですが、ジャックハンマーって名前を聞いたのは初めてでした。

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夕張市石炭博物館(2F)

そして気になってしまったのがこのコールピック。(上)

なんか可愛い…!!

いつも見るのは手前のジャックハンマーみたいな色のもので、上の緑っぽいのはあんまり見ないんですよね。これどこのメーカーの??ていうかコールピックもそういえばメーカーってあるよね??

という話からメーカー名を見ながら展示を回り始めてしまい…

めっちゃ時間かかることに…

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夕張市石炭博物館(2F)

ちなみに赤平にもあるよく見るコールピックは「トーヨー」というメーカーの物でした。このメーカーについては後日調べてみよう…

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夕張市石炭博物館(地下展示室)

で、緑のコールピックですが2階の展示室のものはどう頑張ってもメーカーの確認ができなかったのですが、地下に似たようなのを発見!

なんか可愛いしイギリスかどこかの古いコールピックなのかな~とか思いながら見てみると…

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夕張市石炭博物館(地下展示室)

うっすら見えたフルカワの文字!!

フルカワってことは、あの古河鉱業の古河ですよね!?

財閥から始まり鉱山経営をし(有名なのはたぶん足尾銅山)、ドイツのジーメンス社と一緒に富士通を立ち上げた会社です!

実際ドイツではジーメンスの巻き上げ機を見ました。

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LWL Industrial Museum Zollern

▲こちらの出てくるドイツ炭鉱めぐりはコチラのブログで

ka2design.hateblo.jp

そうか~、当たり前だけど古河でもコールピック作ってたのかぁ…

と感慨にふけりました。

 

「HONDA」は「HONDA」でも「本多」のHONDA

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夕張市石炭博物館(地下展示室)

次に気になってしまったのが…この採炭現場の人形たち。

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夕張市石炭博物館(地下展示室)

腰についているキャップランプのバッテリーに「HONDA」の文字が。

えっ、車??????

と一瞬思いましたがそんなわけないですよね。笑

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夕張市石炭博物館(地下展示室)

HONDAさんが何者なのかもその先の展示で発見しました。ここにはバッテリーになる前に炭鉱で使っていたカンテラが展示されていたのですが

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夕張市石炭博物館(地下展示室)

HONDA本多安全灯のメーカーさんでした!!

なんとGoogleさんに聞いてみると「本多電機株式会社」さんはまだあって、このロゴを使っていました!!なんか嬉しい!!!!

www.honda-denki.co.jp

他にも色々メーカーとロゴを見始めたら止まらない

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夕張市石炭博物館(地下展示室)

気が付いたのですが展示にメーカー名が入ってまして、恐らくこれらは炭鉱で使っていたメーカーさんから寄贈してもらった?のではないでしょうか。

ケーブルにも日立と…

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夕張市石炭博物館(地下展示室)

テザックというメーカーがあるんだなー!!とか

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夕張市石炭博物館(地下展示室)

住友赤平炭鉱の巻き上げ機のメーカー、安川電機夕張市石炭博物館ではこの丸い機械でしか発見できなかったりとか(他は日立とか北炭機械が多かったです)

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夕張市石炭博物館(地下展示室)

ガス検定機はこの↑「東科」(うわーロゴ可愛いー!!)

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夕張市石炭博物館(地下展示室)

↑この理研が2大メーカーだったらしいよ!とか(しかし説明書きが渋いー!可愛いー!!)

本当にじっくり見てたらキリがありません…!!

 

その他にももちろん動く機械も見せてもらいましたしね…!!

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夕張市石炭博物館(地下展示室)

ロードヘッダーとドラムカッターが動くのを見れるのはもちろんなんですが、地味にチェーンコンベア(しかもダブル)を見れるっていうのがテンション上がるポイントですよね。(えっ、上がらない?)

 

そんなこんなで

出てきたら3時間経ってました……笑

 

まとめ

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吉野家:夕張名物「カレーそば」

ということで今回は結構マニアックな話を書いてしまったので、次はもっとライトな話を書きたい気持ちでいますが

とにかく夕張市石炭博物館に行くと超時間かかるから時間に余裕を持った行動を!!

という話でした。笑

 

ちなみに昼を夕張で食べるつもりが、2時に「吉野家」に滑り込んでカレー蕎麦を食べました。(ランチが3時までだったのでセーフ)

goo.gl

 

ちなみにゆうばり名物「ぱんじゅう」も食べようと思ったんですが

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小倉屋

なんと私たちの前で売り切れました。

しつこいけれど

時間に余裕を持った行動を……!!笑

 

以上、今年はもう夕張市石炭博物館は冬季休館に入ってしまいましたが、今年のシメ(!?)の博物館満喫デーとなりました♪

皆様も機会があればぜひ!

 

ではでは~

 

coal-yubari.jp