住友赤平炭鉱への愛を語りたいと思います。
こんにちは、炭鉱が好きすぎて赤平市に移住しちゃったアラサー女です。
今回は私のホームマイン(※今突然作った造語・Home Mine)でもある
赤平市にある住友赤平炭鉱の良さを切々と語ります!
目次
まず見た目がカッコイイ
住友赤平炭鉱の良さで真っ先に出てくる言葉が
「カッコイイ」
ですよねっ。
ドーンとした四角い工場のような建物の上に、鉄骨で出来たでっかいタワーが乗っています。
これが「立坑やぐら」という設備なのですが、この立坑やぐらがものすごい存在感。なんとその高さは43.8mもあるんですよ!
空に向かってそびえるその立坑やぐらを間近から見ると、その迫力に圧倒されます。
そして写真撮るとものすごい映えるんですよ…。
四季や時間帯を変えて写真を撮ると毎回違った雰囲気で、その色んな表情がまた私の心を掴んで離さないんです(変態)。
内部を見学できる
このポイントが他の多くの炭鉱との違いなのですが、この住友赤平炭鉱は
合法で!
しかも定休日じゃなければ毎日決まった時間に!!
見学ツアーが実施されているんです!!!
(2019年1月現在)
写真は炭鉱で使われていたヤード(トロッコが行き来していた場所)の写真なのですが、この「ヤード」と「立坑やぐら」を動かしていたモーター「巻き上げ機」がある部屋を見学することができます。
その他にも季節によって炭鉱で使われていた機械のある工場跡や炭鉱で働いていた方々が使っていたお風呂などの見学も行っています。
他の炭鉱はほとんど見学できる施設はなく、こんなほぼ操業当時の状況のままを見ることができるのは国内でもここだけじゃないでしょうか。
見学の際はガイドさんが付いてくれるのですが、実際に働いていた方がガイドをしているので臨場感のある話を聞くことができますし、内容がちょっと難しくてもガイドさんがめっちゃ優しい(私見)ので分からないことはガンガン聞くことができます。
ちなみにこの住友赤平炭鉱では……というか、もう閉山(会社が炭鉱を閉鎖)した時に地下は密閉してしまうので地下を見学することはできませんよ。
見学に関しては赤平市教育委員会で行っていて「炭鉱遺産ガイダンス施設」で有料で受付をしているので調べてみてください。
見学・勉強するための施設が整っている
北海道でも特に炭鉱が集まっている地域、「空知(そらち)」にはいくつかの炭鉱博物館があります。「赤平市炭鉱遺産ガイダンス施設」もそのうちの1つで、2018年7月にオープンしたばかりの施設なんです。
この施設はまさしく住友赤平炭鉱の目の前にあって、駐車場もありますし入館も無料で炭鉱に関する展示を見ることができる他、ガイドの受付も行っています。
きれいなトイレもありますし、ちょっとしたカフェ・物販もありますし、内部は写真撮影もOKです。
ガイドの時間に都合が合わなくても、この施設でちょっとだけ展示を見たり職員さんに炭鉱について聞いてみるっていうのもいいですよね。
何よりこうやって「炭鉱来て!ウェルカム!!」な施設があるのと無いのじゃハードルが大違いです。
炭鉱なのにアクセスが抜群
もしも他の炭鉱を巡ったことのある方ならわかっていただけるかと思うのですが、この住友赤平炭鉱は炭鉱の中でも抜群にアクセスが良いです。
炭鉱というのはなんだか山の中にあることが多くて、行くのはいいけど熊の巣みたいなところだったりとか、公園になっているけど熊が出るとか、熊が出るとか熊が出るとか
行くのがなかなか難しかったりするんですよね。
そして大概が車が必要な場所にあります。
赤平も公共交通で来るにはなかなか大変ではあるのですが、電車もバスもあり駅からも徒歩で来られる場所にあるんです。そしてまちの中心地(と言っても小さな中心地なんですが)からすぐそばというのも大きな特徴です。
この地の利(!?)は大きいですね!!
炭鉱への愛が集まっている
人のあたたかさを感じる炭鉱
「炭鉱」っていうとあまり多くの方にその魅力を理解してもらえず、もちろん当の住民の方々の中にも良く思っていない方が多いのも事実です。
しかしそんな中でもこの「住友赤平炭鉱」では
「この炭鉱があったという歴史を伝えないといけない!」
「なんだか難しいことは分からないけど好き!」
「楽しそうだから手伝う!」
という人が集まっているんです。
そんな人達が集まって、以前は「TANtanまつり」という炭鉱を愛でるというマニアックなイベントが開催されていたり、そういった活動があったから先ほどの「ガイダンス施設を作ろう」「炭鉱を残して守ろう」という方向にまちが舵を切ったのだと思います。
こうやって住民が主体となってまちの歴史を守ろうとか、伝えようという活動をして継続されている場所ってあんまりないんですよね。
普通の博物館やただ森の中で廃墟と化してしまっている炭鉱にはあまりない、人の温かさみたいなものがこの住友赤平炭鉱の大きな魅力の1つだと思っています。
廃墟の良さを残した「生きた」遺産
そして私自身は廃墟好きから炭鉱の世界(!?)へやってきたのですが、住友赤平炭鉱は部分部分に廃墟の良さを残してはいますが、私の感想としては
「ここは生きてる!」
と思いました。
実際案内看板が立っていたり、ガイドのパンフレットがあったりと私が当時出会った炭鉱の中でも抜群に「人が関わっている」という空気を感じました。
廃墟好きな方ならわかると思うのですが、使われている建物って気配で分かりますよね。その「人の手が入っている」「大事にされている」ということを感じられるのがこの住友赤平炭鉱と他の炭鉱の違いの1つでもあると思います。
なので行くたびに少しずつ変化していたりするので、何度行っても飽きないんですよね。
まとめ
他にも住友赤平炭鉱にはたっくさんの魅力があって、まだまだ書ききれませんし、これからまた増えることもあるかと思います。笑
なので、ひとまず今回はこれくらいで。
とにかくこの住友赤平炭鉱は見た目のカッコよさに加えて、炭鉱に詳しくない人にも行きやすい、見やすい炭鉱の魅力にハマるための一歩になれる炭鉱だと思います。
富良野や旭川・札幌間の途中で寄ることもできる場所にありますし、山歩きのような装備は全く必要ありませんので、ちょっとでも興味が出たら気軽に寄ってみてはどうでしょうか。